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注文住宅のインテリアコーディネーターとは?サービス内容や費用、選び方のコツ

注文住宅のインテリアコーディネーターとは?サービス内容や費用、選び方のコツ 注文住宅の基礎知識
注文住宅のソコが知りたい・イメージ

注文住宅を建てる際、「インテリアコーディネーター」という言葉を耳にする機会は多いのではないでしょうか。

理想のマイホームを実現するために重要な役割を担う専門家ですが、「具体的に何をしてくれるの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、注文住宅におけるインテリアコーディネーターの役割から、依頼するメリット・デメリット、費用の相場、そして後悔しないための選び方まで解説します。

プロの力を上手く借りて、デザイン性と機能性を両立させた満足度の高い家づくりを目指しましょう!

記事のポイント
  1. インテリアコーディネーターの具体的な仕事内容
  2. 依頼するメリット・デメリットと費用の目安
  3. 失敗しないための選び方と打ち合わせの進め方
  4. 大手ハウスメーカーにおけるコーディネートの実例

注文住宅のインテリアコーディネーター基礎知識

注文住宅のインテリアコーディネーター基礎知識

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注文住宅の満足度を大きく左右する内装デザインですが、その成功の鍵を握るのがインテリアコーディネーターです。

ここでは、まず仕事内容や費用といった基本的な知識を解説し、依頼するかどうかを判断するための情報を提供します。

ハウスメーカーでの仕事内容とは?

ハウスメーカーにおけるインテリアコーディネーターの主な仕事は、顧客の理想とする住空間を実現するために、専門的な知識をもって内装全般の提案や助言を行うことです。

単に壁紙や床材を選ぶだけでなく、家全体のコンセプトや雰囲気に統一感を持たせ、デザイン性と機能性の両面から最適な空間を創り上げる役割を担っています。

具体的には、顧客との対話を通じて好みやライフスタイル、予算などを丁寧にヒアリングすることから始まります。

その上で、床、壁、天井といった内装材の色や素材、ドアなどの建具、キッチンや浴室といった住宅設備、さらには照明計画や家具、カーテンの選定まで、空間を構成するあらゆる要素をトータルでコーディネートしていきます。

時には、設計士と連携し、間取りの段階から内装を見越した提案を行うこともあり、家づくりのプロセス全体に深く関わる、いわば「空間づくりのパートナー」と言えるでしょう。

依頼するメリット・デメリット

依頼するメリット・デメリット

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インテリアコーディネーターへの依頼を検討する際には、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。プロに任せることで得られる恩恵は大きい一方、注意すべき点も存在します。

最大のメリットは、専門家の視点から住まい全体に統一感のある、洗練された空間を提案してもらえる点です。

膨大な種類の内装材や製品の中から、コンセプトや予算に合わせて最適なものを効率的に選定してくれるため、施主自身が情報収集や比較検討に費やす時間と労力を大幅に削減できます。

また、自分では思いつかなかったような色彩の組み合わせや、空間を広く見せる照明計画など、プロならではのアイデアを得られることも魅力です。

一方で、デメリットとしては、当然ながらコーディネート費用が発生することが挙げられます。

また、担当者との相性が合わなかったり、提案されるデザインが自分の好みと異なったりする可能性もゼロではありません。

自分の意見をうまく伝えられないと、満足のいかない結果になる恐れもあるため、円滑なコミュニケーションが求められます。

以下の表はメリット・デメリットのまとめです。

項目 詳細
メリット ・空間全体に統一感が生まれる
・膨大な選択肢から最適なものを提案してくれる
・情報収集や選定にかかる時間と手間を削減できる
・プロならではの専門的なアイデアを得られる
・予算内で最適なプランを考えてくれる
デメリット ・コーディネート費用がかかる
・担当者との相性が合わない可能性がある
・提案が自分の好みと異なる場合がある
・コミュニケーションが不足すると理想とズレが生じる

コーディネーターは必要か不要か

インテリアコーディネーターが「絶対に必要か」と問われれば、答えは「必須ではない」となります。

しかし、よりデザイン性や完成度の高い注文住宅を目指すのであれば、その存在は間違いなく心強いものとなるでしょう。

特に依頼をおすすめしたいのは、「インテリアの知識やデザインセンスに自信がない」「仕事や育児で忙しく、情報収集やショールーム巡りに時間を割けない」という方です。

プロのサポートがあれば、膨大な選択肢に惑わされることなく、スムーズに意思決定を進められます。また、漠然としたイメージしかなくても、対話を通じて理想のスタイルを具体化し、形にしてくれるでしょう。

逆に、明確なインテリアのビジョンを持ち、自分で壁紙や家具を一つひとつ選び抜く過程を楽しみたい方や、家づくりに関する知識が豊富な方にとっては、コーディネーターが不要な場合もあります。

要するに、自身の家づくりに対するスタンスや、どこに価値を置くかによって必要性は変わってきます。

自分のタイプを見極め、プロの力を借りるかどうかを判断することが、後悔しない家づくりの第一歩と言えますね。

気になるインテリアコーディネーターの費用

気になるインテリアコーディネーターの費用

インテリアコーディネーターに依頼する場合、その費用は依頼先や内容によって大きく異なります。

料金体系は一つではなく、いくつかのパターンが存在するため、事前に仕組みを理解しておくことが大切です。

ハウスメーカーや工務店に所属するコーディネーターの場合、プラン料金の中にコーディネート費用が含まれていることが多く、追加料金なしでサービスを受けられるケースも少なくありません。

ただし、一定の打ち合わせ回数を超えると追加料金が発生したり、提案される商品が提携メーカーのものに限られたりする場合もあります。

一方で、フリーランスのインテリアコーディネーターに個別に依頼する場合、料金体系は主に以下の3つに大別されます。

料金体系の種類 内容と費用相場
技術料型(定額制) 部屋数や住宅の延床面積に応じて料金が設定される方式。「1部屋あたり5万円~」「家一軒まるごとで20万円~」など、作業範囲に対して定額の料金がかかります。
成果報酬型(料率制) コーディネーターが提案した家具やカーテン、照明などの商品購入代金の総額に対し、5%~15%程度の割合を手数料として支払う方式。高価な家具を選ぶほど費用も上がります。
時間拘束型(タイムチャージ制) 打ち合わせやショールームへの同行など、コーディネーターが稼働した時間に応じて料金が発生する方式。「1時間あたり5,000円~1万円」などが目安です。相談のみなど、部分的な依頼に適しています。

これらの料金体系は、事務所によって組み合わせている場合もあります。

依頼を検討する際には、どこまでのサービスが含まれているのか、追加料金の有無などを必ず事前に確認しましょう。

ハウスメーカーにいない場合の対処法

契約したハウスメーカーや工務店に専属のインテリアコーディネーターが在籍していない場合でも、専門家のサポートを諦める必要はありません。

主な対処法としては、外部の専門家に個別に依頼することが考えられます。

現在では、フリーランスで活動するインテリアコーディネーターや、インテリアデザインを専門とする設計事務所が数多く存在します。

インターネットのマッチングサイトを利用したり、地域のインテリアショップに相談したりすることで、自分の理想に近いテイストを得意とする専門家を見つけることが可能です。

マッチングサイトに関しては、例えば以下のような「INTERICO」など、オンラインで簡単にコーディネーターを探せるサービスがあります。

INTERICO | オンラインでインテリアコーディネート 
INTERICOは、LINEを使って、インテリアコーディネーターにお部屋作りを相談・依頼ができる”オンラインインテリアコーディネート サービス”です。直接会わなくても、プロのインテリアコーディネーターが1人ひとりに寄り添ったヒアリングで、貴...

ただし、外部のコーディネーターに依頼する際にはいくつかの注意点があります。

まず、ハウスメーカー側が外部の専門家の介入(持ち込み)を許可しているか、事前に確認することが不可欠です。

また、建築を進める設計士や現場監督と、外部のコーディネーターとの間で円滑な情報共有ができるよう、施主が橋渡し役を担う必要が出てくるでしょう。

仕様の決定や発注のタイミングなど、建築スケジュールとの連携がうまく取れないと、工事の遅延などトラブルの原因にもなりかねません。

別途費用がかかる点も考慮し、慎重に検討を進めることが重要です。

注文住宅でインテリアコーディネーターを活かす術は

注文住宅でインテリアコーディネーターを活かす術は

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インテリアコーディネーターに依頼すると決めたなら、その能力を最大限に引き出し、理想の家づくりに繋げたいものですよね。

ここでは、後悔しないための選び方から、具体的な打ち合わせの進め方、そして大手ハウスメーカーの実例まで、プロを上手に活用するための実践的な方法を解説します。

後悔しないための賢い選び方

満足のいく家づくりを実現するためには、自分に合った優秀なインテリアコーディネーターを選ぶことが鍵となります。

選定の際に注目すべきポイントは、主に「実績(ポートフォリオ)」と「コミュニケーションの相性」の2つです。

まず、過去に手掛けた物件の写真や事例集(ポートフォリオ)を必ず確認させてもらいましょう。

コーディネーターにも得意なテイスト(シンプルモダン、北欧、ナチュラルなど)があります。

実績を見ることで、その人のデザインセンスや提案の方向性が自分の好みと合っているかを客観的に判断できます。

どれだけ評判の良い人でも、センスが合わなければ満足のいく提案は期待できません。

次に、実際に話してみてコミュニケーションが円滑に取れるか、という相性も極めて大切です。

こちらの曖昧な要望を丁寧に汲み取ってくれるか、専門用語を使わず分かりやすく説明してくれるか、そして何よりも話しやすい雰囲気を持っているかを見極めましょう。

家づくりは長期間にわたる共同作業です。言いたいことを我慢したり、意見が言いづらかったりする関係性では、理想の住まいからどんどん遠ざかってしまいます。

初回のヒアリングなどを通じて、信頼して任せられるパートナーかどうかを慎重に判断してください。

打ち合わせで決めることの流れ

打ち合わせで決めることの流れ

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インテリアコーディネーターとの打ち合わせは、一般的に間取りがある程度固まった段階からスタートします。

限られた時間の中で効率的に、かつ納得のいく決定を下すために、どのような流れで進むのかを事前に把握しておくと安心です。

はじめに:ヒアリングとコンセプト共有

最初の打ち合わせでは、施主の好み、家族構成、ライフスタイル、趣味、そして予算などを詳しくヒアリングします。

この段階で、理想の空間のイメージ写真(例えばInstagramやPinterestなどで集めたもの)を共有すると、言葉だけでは伝わりにくいニュアンスを正確に伝えることができ、非常に効果的です。

共有された情報をもとに、家全体のデザインコンセプト(例:「温かみのある北欧ナチュラル」「ホテルライクなモダン空間」など)を固めていきます。

具体的な仕様の選定

コンセプトが固まったら、それに沿って具体的なアイテムを選んでいきます。一般的には、空間の印象を大きく左右する面積の広い部分から決めていくことが多いです。

内装材: 床材(フローリング、タイル等)、壁紙(クロス)、天井材の色や素材を選定します。

建具: 室内ドア、収納扉、窓枠などのデザインや色を決めます。

住宅設備: キッチン、洗面化粧台、ユニットバスなどの色やパネルのグレードを選びます。

照明・配線計画: ダウンライトやペンダントライトといった照明器具の種類と配置、コンセントやスイッチの位置を決定します。

窓まわり: カーテン、ブラインド、シェードなどのウィンドウトリートメントを選びます。

これらの項目を、ハウスメーカーにもよりますが、通常2回から5回程度の打ち合わせで決定していきます。宿題としてサンプルを持ち帰り、家族で検討する時間も設けられることが一般的です。

コーディネートを依頼できるアイテム

インテリアコーディネーターが関わる範囲は、壁紙や床材といった建物の内装だけに留まりません。

多くの場合、空間を構成する多岐にわたるアイテムについて、トータルでのコーディネートを依頼することが可能です。

代表的なものとしては、まずソファやダイニングテーブルセット、テレビボードといった「置き家具」が挙げられます。

部屋の広さやコンセプト、生活動線を考慮した上で、最適なサイズやデザインの家具を提案してくれます。

さらに、空間の雰囲気を大きく変えるカーテンやブラインド、シェードなどの「ウィンドウトリートメント」、部屋の明るさやムードを演出するペンダントライトや間接照明などの「照明器具」も重要なコーディネート対象です。

その他にも、ラグやクッションといった「ファブリック類」、壁面を彩るアートや時計、心地よい空間に欠かせない観葉植物などの「インテリア小物」に至るまで、依頼できる範囲は非常に広いのが特徴です。

ハウスメーカーによっては提携している家具ブランドの商品を割引価格で購入できる場合もあり、建物とインテリアを一体で考えることで、より完成度の高い住空間を実現できます。

どこまで依頼したいかを事前に伝え、相談してみましょう。

積水ハウスのインテリアコーディネーター

ここでは、大手ハウスメーカーのインテリアコーディネーターがどういうものか、見ていきましょう。

大手ハウスメーカーの中でも、特にデザイン提案力に定評のある積水ハウスでは、インテリアコーディネーターが家づくりにおいて重要な役割を担っています。

同社の場合、建築請負契約を結んだ後、詳細な仕様を決めていく段階から専属のインテリアコーディネーターが打ち合わせに参加するのが一般的です。

大きな特徴は、設計士とインテリアコーディネーターがチームを組んで顧客に対応する点です。

打ち合わせには両者が同席することが多いため、間取りや構造といった建築的な視点と、内装や色彩といったデザイン的な視点を常に連携させながらプランを練り上げることができます。

「この壁にタイルを貼りたい」という要望が出れば、その場で設計士が下地の強度を確認し、コーディネーターが最適なタイルの種類や貼り方を提案するといった、スムーズで質の高い意思決定が可能になります。

また、施主の好みに合わせて担当者を選んでくれる場合があるなど、顧客満足度を重視した柔軟な対応も魅力です。

家具の選定から購入、新居での配置計画、さらには搬入経路の確認まで、きめ細やかなサポートを提供し、トータルで洗練された住空間の実現を目指しています。

三井ホームのインテリアコーディネーター

三井ホームは、日本の住宅業界でいち早くインテリアコーディネーター制度を導入したパイオニアとして知られています。

長年にわたって培われた経験とノウハウは、同社のデザイン性の高い家づくりを支える大きな強みとなっています。

三井ホームのインテリアコーディネーターは、単に内装材の色やモノを選ぶだけでなく、「暮らしそのものをデザインする」という視点を大切にしています。

そのため、家づくりの計画が始まった比較的早い段階からプロジェクトに参加し、営業担当者や建築士と連携しながら、顧客の理想のライフスタイルを深く理解することに時間をかけます。

その上で、建築と一体化した造作家具のデザインや、生活動線を考慮したキッチンのレイアウトなど、空間の器づくりから深く関わっていきます。

目指すのは、単に美しいだけの空間ではなく、住まう人の五感に訴えかけ、心から安らげる「豊かな時間」を過ごせる住まいです。

引き渡し後も、家具の買い替えやリフォームの相談に応じるなど、顧客と長期的な関係を築いていくことを重視しており、暮らしの変化に寄り添うパートナーとしての役割を果たしています。

『注文住宅のインテリアコーディネーターとは?サービス内容や費用、選び方のコツ』総括

  • インテリアコーディネーターは理想の暮らしを形にするパートナー
  • 役割は内装選びだけでなく空間全体のコンセプト構築
  • デザイン性と機能性を両立させる専門的な助言を行う
  • メリットはプロ視点による統一感のある空間の実現
  • 膨大な選択肢から最適な提案を受けられ時間と手間を削減できる
  • デメリットとしてコーディネート費用が発生する
  • 担当者との相性が合わないリスクも考慮する必要がある
  • 費用体系は定額制や成果報酬型など様々で事前の確認が不可欠
  • ハウスメーカーにいない場合は外部の専門家にも依頼可能
  • 失敗しない選び方の鍵は過去の実績確認とコミュニケーションの相性
  • 打ち合わせ前に理想のイメージ写真を準備すると効果的
  • ハウスメーカーごとに特色が異なる点を理解しておく
  • 積水ハウスは設計士とのチーム連携に強み
  • 三井ホームは暮らし全体をデザインする視点を重視
  • 依頼するかは自身の知識や時間、求める完成度で判断
  • プロの活用で満足度の高い唯一無二の住まいが実現できる
この記事を書いた人
ユウスケ

1988年生まれ。共働き夫婦+小さな子どもと暮らす男。

関西のマグロで有名な大学を出て、中堅サッシメーカーに勤務。

家づくりはこれからで、妻と住宅展示場めぐりが週末の楽しみ。

住宅会社ごとの特長や選び方、悩みや気づきを発信しています。

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