ハウスメーカーは数多くありますが、「なるべく費用を抑えて注文住宅を建てたい」と考えたとき、「アイダ設計」は間違いなく候補のひとつなるのではないでしょうか?
しかし、アイダ設計の坪単価を調べてみると、魅力的な価格帯である一方で「本当にこの価格で大丈夫?」「品質面に不安はない?」といった疑問も同時に浮かんでくるかもしれません。
後悔のない家づくりを実現するためには、坪単価の数字だけを見るのではなく、その価格に含まれる仕様や、他のハウスメーカーとの違い、そして実際に建てた人の評判までを総合的に理解することが不可欠です。
この記事では、アイダ設計の坪単価とそれに関わる情報を徹底的に調べてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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各商品や設備の細かい仕組みなど、ネットには載っていない情報が結構ありましたので、ぜひ入手してみてください。
- 商品ラインナップ別の詳細な坪単価
- 話題の999万円プランの口コミと実態
- タマホームなど競合他社との価格比較
- 予算内で理想の家を建てるための注意点
アイダ設計の坪単価はいくら?商品別に解説

注文住宅のソコが知りたい・イメージ
アイダ設計の家づくりを検討する上で、まず把握しておきたいのが多彩な商品ラインナップとそれぞれの価格帯です。
定番のシリーズから特定のニーズに応える専門的なプランまで、予算やライフスタイルに合わせて選べる選択肢が用意されています。
まずは、主力商品の坪単価をまとめた一覧表が以下になります。
「アイダ設計」主力商品の坪単価
商品名 | 坪単価(目安) |
---|---|
888万円の家 | 約37.0万円~ |
999万円の家 | 約41.6万円~ |
ブラーボ・スタンダード2 | 約50.0万円~ |
断熱と耐震の家 BRAVO 2 | 約60.0万円~ |
BRAVO ZNEXT | 約60.0万円~ |
※「888万円の家」「999万円の家」の坪単価は、提供されているモデルプラン(24坪)の本体価格から算出した参考値です。
※上記はすべて建物の本体価格から算出した目安であり、オプションの追加や建築条件によって変動します。
アイダ設計999万円の口コミと評判
アイダ設計のプランの中でも特に目を引くのが「999万円の家」です。
この価格設定は、マイホームを検討している多くの人にとって非常に魅力的ですが、同時にその品質や住み心地について気になる点も多いと考えられます。
特に、若い世代や初めて住宅を購入する層からは、手の届きやすい価格で新築一戸建てを叶えられた点が高く評価されています。
自社工場での一括加工や建材の大量仕入れといった企業努力が、この価格を実現している背景にあります。
999万円という価格は、あくまで基本的な仕様での本体価格です。
キッチンやバスルームのグレードアップ、収納の追加、外壁材の変更など、こだわりを反映させようとすると追加費用が発生します。
したがって、このプランを最大限に活かすためには、どこにお金をかけ、どこは標準仕様で満足するか、優先順位を明確にすることが大切になります。
999万円の家の注意点
このプランで注意すべきは、価格に含まれる範囲を正確に把握することです。
本体価格999万円には、地盤改良費や屋外給排水工事費、外構工事費、各種申請費用や登記費用といった諸経費は含まれていません。
これらの費用は土地の条件や自治体によって大きく変動するため、総額でいくらになるのか、事前に詳細な見積もりを取得し、余裕を持った資金計画を立てることが失敗しないための鍵となります。
「999万円の家」については以下の記事でも詳しく掘り下げていますので、さらに深い情報を知りたい方はぜひご覧になってみてください。

888万円の家の間取りはどんな感じ?
「999万円の家」と並んで、アイダ設計のローコスト戦略を象徴するのが「ブラーボ ミニマルプラス(888万円の家)」です。
このプランは、価格をさらに抑えつつ、コンパクトで機能的な住まいを求める人々から注目されています。
間取りの特徴としては、無駄なスペースを極力なくし、生活動線や家事動線を効率的にまとめている点が挙げられます。
例えば、LDKを一体化させて家族が集まる空間を広く見せたり、各部屋に必要最低限の収納を確保したりと、コンパクトながらも快適に暮らすための工夫が凝らされています。
また、規格住宅でありながら、暮らしやすさを高める設備が標準で備わっている点も魅力です。
断熱性の高いLow-E複層ガラスや、2階にもトイレを設置、電動シャッターなど、日々の生活で「あったら嬉しい」機能が価格に含まれています。
コストを抑えたいけれど、快適性や利便性も妥協したくないというニーズに、上手く応えているプランだと言えますね。
888万の家については以下の記事でもさらに掘り下げているので、興味がある方はご覧ください。

話題のコミコミプランの詳細は?
「アイダ設計はコミコミプランでお得」といった話を耳にすることがありますが、厳密には「〇〇コミコミプラン」という特定のパッケージ商品が存在するわけではありません。
これは、アイダ設計が掲げる「正直価格」という姿勢と、標準仕様の充実度から生まれた評価だと考えられます。
多くのハウスメーカーでは、基本的な本体価格を安く見せ、実際には生活に必須な設備がオプション扱いになっているケースが少なくありません。
その結果、最終的な見積もり額が当初の想定から大きく膨れ上がってしまうことがあります。
このため、追加のオプションを選択しなくても、入居後すぐに快適な生活をスタートできる水準の家が建てられます。
これが結果的に「コミコミ価格」に近い安心感につながり、予算計画を立てやすいというメリットを生んでいます。
ただし、前述の通り、標準仕様の内容は「ブラーボ・スタンダード2」など、選択する商品シリーズによって異なります。
また、こだわりたい部分をグレードアップすれば当然オプション費用は発生します。
したがって、契約前には「どこまでが標準仕様で、何がオプションになるのか」という範囲を、担当者と一つひとつ丁寧に確認する作業が不可欠です。
主力商品ブラーボの価格帯
アイダ設計の商品ラインナップの中核をなすのが「ブラーボ(BRAVO)」シリーズです。
このシリーズは、単一の商品ではなく、顧客の多様なニーズに応えるために、性能やコンセプトが異なる複数のグレードで構成されています。
自分の価値観や予算に最適なプランを選べるのが、ブラーボシリーズの大きな強みです。
以下に各プランの価格帯と特徴を比較しましたので、ブラーボが気になる方は、ぜひご自分の予算やニーズに最も合う商品選びの参考にしてください。
商品名 | 坪単価(目安) | 特徴 |
---|---|---|
ブラーボ・スタンダード2 | 約50万円~ | コストと品質のバランスを重視した最も標準的なモデル。自由設計に対応し、必要十分な設備が揃う。 |
断熱と耐震の家 BRAVO 2 | 約60万円~ | 耐震等級3相当の構造と高い断熱性能を両立。太陽光発電も標準搭載し、安心・安全と省エネを追求。 |
BRAVO ZNEXT | 約60万円~ | ZEH基準に対応した高性能住宅。UA値0.46以下の優れた断熱性を持ち、光熱費を抑えたい層に人気。 |
自分に合ったブラーボの選び方
どのブラーボを選ぶかは、「家づくりで何を最も重視するか」によって決まります。
とにかくコストを抑えて自由な間取りを実現したいのであれば、「ブラーボ・スタンダード2」が最適な選択肢となります。
一方で、初期費用が多少上がっても、将来の光熱費削減や災害への備え、健康的な暮らしを重視するなら、「BRAVO 2」や「BRAVO ZNEXT」が有力な候補になるでしょう。
長期的な視点で住まいの価値を考えることが、満足度の高い選択につながります。
ほっとする家の坪単価と特徴
「ほっとする家」とは、アイダ設計が提案する、特に将来の暮らしを見据えた安心・安全に配慮した平屋プランです。
子育てが一段落した世代や、老後の生活を豊かに過ごしたいと考える層から支持を集めています。
このプランの坪単価は、おおよそ60万円台からが目安となります。
一般的な2階建て住宅と比較するとやや割高に感じられるかもしれませんが、その価格には安心な暮らしを実現するための様々な性能が標準で含まれています。
最大の特徴は、耐震・断熱・バリアフリー・防犯という4つの要素を高いレベルで満たしている点です。
ワンフロアで生活が完結する平屋の利便性と、これらの高性能な仕様が組み合わさることで、年齢を重ねても心から“ほっと”できる住環境が実現します。
初期費用0円で太陽光発電システムを導入できるため、ランニングコストや災害時の電力確保という面でもメリットが大きいプランです。
注意!坪単価の数字に囚われすぎるリスク
ここまで坪単価の話をしてきましたが、実はこの数字だけで住宅会社や商品を選ぶのは、多くのリスクを伴います。
なぜなら坪単価は、様々な要因で変動する非常に曖昧な指標だからです。後悔しないために、坪単価に潜む「ワナ」を理解し、賢く情報を読み解きましょう。
ワナ①:計算基準が違うと、安く見える
坪単価には統一された計算基準はなく、その計算方法はメーカーによって異なります。
法律で定められた「延床面積」で計算するのが一般的ですが、会社によってはバルコニーや吹抜けなども含めた「施工床面積」で計算する場合があります。
施工床面積は延床面積より広くなるため、同じ価格の家でも坪単価が見かけ上は安くなるのです。この基準の違いが、公平な価格比較を難しくしています。
ワナ②:小さい家ほど、坪単価は高くなる
意外に思われるかもしれませんが、「小さい家ほど坪単価は高く」なります。
これは、キッチンや浴室といった住宅設備の費用や、職人さんの人件費などは、家の大きさに比例しては減らないためです。
面積が小さくなるほど、一坪あたりのコストが割高になる傾向があるのです。広告に載っている坪単価は、あくまで特定の広さのモデルプランの価格だと考えましょう。
ワナ③:含まれない費用と「地域差」
坪単価は、あくまで「建物本体」の価格です。
庭を造る外構工事費や地盤改良費などの「付帯工事費」、各種手数料などの「諸費用」は含まれていないことがほとんどです。
また、首都圏と地方では人件費や輸送費が異なるため、同じ仕様の家でも建てる地域によって坪単価は変動します。
坪単価は、あくまで家づくりの予算を考える上での一つの目安です。
大切なのは、見かけの数字に惑わされず「総額でいくらかかるのか」「その費用に何が含まれているのか」を詳細に確認すること。プランの中身をしっかりと比較検討し、納得のいく家づくりを進めましょう。
アイダ設計の坪単価を他社や実例から比較

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アイダ設計の坪単価が魅力的であることは分かりましたが、その価値を正しく判断するためには、他のハウスメーカーとの比較や、実際に建てられた家の実例を知ることが欠かせません。
客観的な視点を持つことで、アイダ設計の本当の強みや、選ぶ際の注意点が見えてきます。
ここでは、様々な角度からアイダ設計の坪単価を検証していきましょう。
アイダ設計はなぜローコスト住宅なのか
アイダ設計が坪単価30万円台からという低価格を実現できる背景には、単なるコストカットではなく、綿密に計算された企業努力が存在します。
その理由を理解することで、「安かろう悪かろう」という不安を払拭できるかもしれません。
第一に挙げられるのが、設計から施工、アフターサービスまでを自社で一貫して行う体制です。
これが、価格に直接反映される大きな要因となっています。
第二に、建材や住宅設備の仕入れ方法にも工夫があります。
システムキッチンやユニットバスといった設備を特定のメーカーから大量に一括で仕入れることで、一つあたりの単価を大幅に引き下げています。
また、自社でプレカット工場を保有している点も重要です。木材の仕入れからミリ単位の精密な加工までを自社で行うことで、品質の安定化と現場作業の効率化を両立させ、人件費や工期の短縮につなげています。

テレビCMなどの広告宣伝費や、豪華な住宅展示場の維持費を抑制していることも、最終的な住宅価格を抑える一因となっています。
これらの多角的な取り組みの積み重ねが、アイダ設計の優れたコストパフォーマンスを支えているのです。
30坪の家を建てる場合の総額目安

アイダ設計公式サイト
多くの家庭にとって現実的な広さである「30坪」の家をアイダ設計で建てる場合、総額はいくらになるのでしょうか。
坪単価だけで計算すると見誤りがちな、リアルな費用感を把握しておきましょう。
まず、建物の「本体工事費」があります。アイダ設計の坪単価を平均的な59万円で計算すると、「59万円 × 30坪 = 1,770万円」となります。
しかし、家づくりにかかる費用はこれだけではありません。
次に、全体の10%~20%程度を占める「付帯工事費」が必要です。これには、地盤調査費や地盤改良工事費、屋外の給排水工事、電気・ガスの引き込み工事などが含まれます。
仮に本体工事費の20%とすると、約354万円となります。さらに、住宅ローン手数料や登記費用、火災保険料、印紙税といった「諸費用」が、全体の5%~10%程度かかります。
土地代は別途必要になるため、土地探しから始める場合はさらに予算が必要です。
アイダ設計とタマホームの坪単価比較
ローコスト住宅を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象となるのが「タマホーム」です。
どちらも高いコストパフォーマンスを誇りますが、その特徴には違いがあります。
自分たちの家づくりにどちらが合っているかを見極めるために、両社の坪単価や強みを比較してみましょう。
項目 | アイダ設計 | タマホーム |
---|---|---|
坪単価(目安) | 37万円 ~ 72万円 | 60万円 ~ 90万円 |
強み | 設計力(狭小地・変形地対応)、自社一貫体制によるコスト管理 | 標準仕様のグレード感、商品ラインナップの豊富さ、長期優良住宅標準対応 |
設計の自由度 | 非常に高い(元々が設計事務所) | 高い(自由設計が基本) |
保証 | 最長35年 | 最長60年(条件付き) |
向いている人 | 土地の条件が厳しい方、コストを抑えつつ間取りにこだわりたい方 | 標準仕様の充実度を重視する方、より長期の保証を求める方 |
どちらを選ぶべきか
坪単価だけを見ると、アイダ設計の方がやや安価なのは間違いないでしょう。
特に、狭小地や変形地といった難しい条件下での建築を得意とする設計力は、アイダ設計ならではの大きな強みです。
一方、タマホームは標準仕様で選択できる設備のグレードが高く、長期優良住宅に標準で対応しているなど、住宅性能の高さをアピールしています。
保証期間も、条件付きではありますがタマホームの方が長くなっています。
したがって、土地の形状に合わせて柔軟な間取りを追求したい、あるいは総額を少しでも抑えたい場合はアイダ設計が、初期投資で設備のグレードや性能を確保したい場合はタマホームが、それぞれ有力な選択肢になると考えられます。
『アイダ設計の坪単価は?ライバル他社との比較や失敗しない選び方』総括
アイダ設計の坪単価は、ローコスト住宅市場において非常に競争力がありますが、その価値を最大限に引き出すためには、価格の背景にある特徴と注意点を深く理解することが鍵となります。
単に安いというだけでなく、その価格でどのような家が建てられ、どのようなメリットとデメリットがあるのかを総合的に判断することが、後悔しない家づくりにつながります。
以下はこの記事のまとめとなります。
- アイダ設計の平均坪単価は37万円から72万円が目安
- 1,000万円台から注文住宅を建てられる点が最大の魅力
- 「999万円の家」は圧倒的な低価格を実現したプラン
- 「888万円の家」はコンパクトで機能的な間取りが特徴
- 主力商品のブラーボシリーズは複数のグレードから選択可能
- ローコストの理由は自社一貫体制や建材の一括仕入れ
- 設計事務所がルーツであり狭小地や変形地の設計を得意とする
- 標準仕様は充実しているがオプションを追加すると割高になる傾向
- 30坪の家を建てる場合の総額目安は約2,300万円から
- 本体価格以外に付帯工事費や諸費用が別途必要
- 競合のタマホームと比較すると設計力と価格の安さに強み
- 保証期間は最長35年でタマホームよりは短い
- コストと品質のバランスを重視する人に向いている
- 細部のデザインや最高級の設備にこだわる人には物足りない可能性
- 契約前に標準仕様の範囲と総額の見積もりを必ず確認する
アイダ設計の詳細を知りたいなら、無料で貰えるカタログを請求しましょう。
公式サイトの右上にある「資料請求・お問い合わせ」から簡単に申し込めます。
各商品や設備の細かい仕組みなど、ネットには載っていない情報が結構ありましたので、ぜひ入手してみてください。
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