一条工務店のキッチンについて調べていると、「ダサい」というワードにたどり着いて不安になった方も多いのではないでしょうか?
SNSやブログで目にするネガティブな声は本当なのか、それとも誤解なのか気になりますよね。
本記事では、その理由を丁寧に分析しつつ、見た目の悩みを解決する具体的なアイデアまでご紹介します。
キッチンの見た目に妥協したくない方は、ぜひ最後までご覧になってみてください。
- 「ダサい」と言われる理由
- 他社とのデザイン比較
- キッチンの改善方法7つ
- 使いやすさの工夫について
一条工務店のキッチンはなぜダサいと言われるのか?徹底分析
一条工務店のキッチンは、なぜ「ダサい」と言われがちなのでしょうか?
その背景や理由を、口コミや他社との比較を交えながら詳しく見ていきましょう。
一条工務店のキッチンが「ダサい」と言われる理由
一条工務店といえば、高断熱・高気密を実現する住宅性能や、太陽光発電・全館床暖房といった機能面で圧倒的なコスパの高さが強みです。
その一方で、SNSやレビューサイトでは「キッチンがダサい」というネガティブな意見が見受けられるのも事実です。
たとえば、「標準仕様の色が地味すぎる」「扉のデザインが無難すぎて個性がない」「生活感が前面に出てしまって、おしゃれとは程遠い」といった声が目立ちます。
では、なぜこうした印象を持たれてしまうのでしょうか?原因としては以下の3点が考えられます。
①選べるカラーやパネルのバリエーションが少ない
一条工務店のキッチンでは、標準仕様として選べる扉カラーやパネルの種類が非常に限られています。
たとえば、スマートキッチンの場合、基本的には木目調・ホワイト・グレー系などの落ち着いた色味が中心で、アクセントになるようなビビッドカラーや個性的な柄はほとんど用意されていません。
また、扉の質感や取っ手のデザインも一体型でシンプルなものに統一されており、素材感を楽しむような選択肢が乏しいのが実情です。
他社ハウスメーカーでは、TOTO・LIXIL・パナソニックなどのシステムキッチンが選べるケースが多く、それぞれ数十種類のカラーバリエーションや質感、取っ手形状まで選択できることと比べると、どうしても「選べなさ」が際立ちます。
この“選べない感”が「無難すぎる」「自分らしいキッチンにできない」といった不満につながり、結果として「ダサい」と評価される原因の一つとなっているのです。
②標準仕様の収納や吊戸棚が機能性重視
一条工務店のキッチンは、収納力を非常に重視した設計になっており、標準でも吊戸棚や深型の引き出し、背面カップボードなどがしっかりと備えられています。
確かに収納面では高く評価されており、「モノが片付く」「使いやすい」という点では満足度も高いのですが、その一方で見た目の軽やかさや抜け感には配慮されていない場合が多いのも事実です。
とくに吊戸棚は、上部の視界を遮りがちで、空間に圧迫感を与えてしまいます。
また、棚の形状や色が統一的であるため、アクセントになりづらく、デザイン面での印象が「画一的」「事務的」に見えてしまうこともあります。
さらに、収納が充実している反面、見せる収納・飾るスペースといった魅せる要素が弱く、生活感が前面に出やすい構成になってしまっていることも「デザイン性に乏しい」と感じられる要因となっています。
③性能を重視する設計思想により、デザイン面が後回しに
一条工務店の家づくりは、住宅性能──特に断熱性・気密性・耐震性などにおいて他社を圧倒するほどの実力があります。
そのため、キッチンを含めた住宅設備も「機能としての安定性・メンテナンス性・コスト効率」を最優先に設計されています。
この思想に基づいて、キッチンも住まいの機能設備の一部という位置づけで開発されており、インテリアとしての魅せ方や最新トレンドに寄せる工夫が後回しになっているケースが多いです。
たとえば、天板やパネルの材質も高耐久で手入れがしやすい素材が選ばれている反面、光沢感や質感の高級感は控えめです。
また、自由設計が可能とはいえ、キッチンについては自社製品に統一されているため、施主支給やオーダーメイドのカスタムが難しく、結果として“没個性”に見えてしまう側面があります。
このように、「性能とコスト重視」という一条工務店の明確なポリシーが、時にデザイン軽視という印象につながり、「ダサい」との評価を生んでしまっているのです。
一条工務店のキッチンを他社と比較してみると…
ダサいというのは主観的な要素が強いので、ここでは、他社との比較という客観的な事実をもとに検証の精度を高めていきます。
特にパナソニックホームズやセキスイハイムは、インテリアとの統一感に定評があるメーカーですので、一条との差異も浮き彫りになるのではないでしょうか。
一条工務店と他社のキッチン比較
メーカー | 見た目の自由度 | 素材の選択肢 | カラーバリエーション | コメント |
---|---|---|---|---|
一条工務店 | △(限定的) | △(木目・白系中心) | △(3〜5色) | 性能最優先設計 |
セキスイハイム | ◯ | ◯ | ◯ | 吊戸棚レスの提案も豊富 |
タマホーム | △ | ◯(TOTO/LIXIL選択可) | ◯ | 低価格帯でも自由度あり |
パナホーム | ◎(パナソニック製) | ◎(ステンレス・人造大理石) | ◎(20色以上) | インテリア統一性が強み |
この比較からわかるのは、一条工務店は“設備は全て自社内製で統一”という方針をとっているため、他社のような自由度の高さやブランドキッチンの採用がしづらいという点です。
その分、家全体としての性能は優れているのですが、デザインにこだわりたい人にとってはやや窮屈に感じられるのかもしれません。
一条工務店の代表的なキッチンシリーズの特徴
一条工務店のキッチンには、大きく分けて「スマートキッチン」「グレイスキッチン」「ラシックキッチン」の3種類があります。
スマートシリーズ
スマートシリーズは、シンプルで実用性に優れたスタンダードなキッチンです。I型またはL型のレイアウトに対応し、効率的な動線と扱いやすい設計が特徴です。
扉カラーは木目調・ホワイト・グレーの3色展開。取っ手は扉と一体型になっており、装飾を抑えたミニマルなデザインとなっています。
落ち着いた雰囲気で、どんなインテリアにも馴染みやすいのが魅力です。
グレイスシリーズ
グレイスシリーズは、上質な素材感を楽しめる洗練されたデザインのキッチンです。
鏡面仕上げの艶やかな扉や、天然石を思わせる風合いの天板など、細部にまでこだわりが感じられるつくりになっています。
取っ手には金属製のバーや装飾的なディテールが施されており、空間にほどよいアクセントと高級感をプラスします。
カラーの選択肢も多く、空間全体とのコーディネートを楽しみたい方に適しています。
ラシックシリーズ
ラシックシリーズは、洗練されたモダンデザインと機能性を両立したキッチンで、グレイスとはまた違った方向性の美しさがあります。
直線的でスッキリとしたフォルムが印象的で、余計な装飾を省いたシンプルさの中に、素材の美しさや質感が際立ちます。
マット調の扉やすっきりとした金属取っ手など、現代的な空間にも調和しやすい設計で、スタイリッシュな暮らしを求める方に人気があります。
各シリーズ比較表
シリーズ名 | デザインの特徴 | 扉カラー | 取っ手 | 質感・素材感 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|
スマートシリーズ | シンプルでミニマルなデザイン | 木目調/白/グレー(3色) | 扉一体型(目立たない) | 落ち着いた標準質感 | 実用性重視、飽きのこないデザインが好みの人 |
グレイスシリーズ | 光沢感と高級感のある仕上げ | 鏡面パネル/石目調など豊富 | 金属バータイプ、装飾あり | 艶やかで高級感のある質感 | 上品な見た目にこだわりたい人 |
ラシックシリーズ | 直線的でモダン、洗練された印象 | マット調を含む複数色 | シャープな金属取っ手 | 現代的でマットな質感 | モダン・スタイリッシュな空間が好きな人 |
一条工務店のキッチンをダサいとは言わせない!具体的な改善策
見た目やデザイン面で不満が残る一条工務店のキッチンですが、ちょっとした工夫や知識があれば十分におしゃれに変えられます。
ここでは、実践的な改善方法と快適に使うためのポイントをご紹介します。
見た目を一新!おしゃれに見せる7つのデザイン改善術
一条工務店のキッチンで「見た目が地味」「垢抜けない」と感じる場合、その原因は標準仕様のまま何も手を加えていないことにあります。
逆にいえば、ほんの少しの工夫やプラスαで、印象を大きく変えることが可能です。
以下の改善策は、施主ブログなどでも定評があり、DIY初心者でもチャレンジしやすい内容です。
① 間接照明テープをカップボード下や天井に設置
LEDの間接照明テープをキッチンの吊戸棚下やカップボードの下部に設置するだけで、空間全体の印象が劇的に変わります。
特に夜間やダウンライトと組み合わせたときに陰影が生まれ、高級感・ホテルライクな雰囲気が演出されます。
照明は温白色~電球色を選ぶとナチュラルで柔らかい印象に。設置も両面テープ式で簡単に施工でき、DIY初心者にもおすすめです。
② 取っ手パーツを真鍮やブラックアイアン調に交換
キッチンの扉や引き出しについている取っ手は、実は視線に入りやすい重要なパーツです。
標準仕様の取っ手は無難な樹脂製が多いですが、ここを真鍮やマットブラックの金属製に変えるだけで、空間全体の雰囲気が一気に洗練されます。
ネットショップで1個数百円から入手可能で、ドライバー1本で取り替えられるため、費用対効果は抜群です。
③ リメイクシートを扉に貼る
扉の表面に市販のリメイクシートを貼る方法は、最近SNSでも人気のカスタマイズ手法です。
ナチュラルな木目調やモルタル調、北欧風タイル柄など豊富なデザインがあり、簡単に“今どき感”を出せます。
気泡が入りにくいタイプや貼ってはがせる粘着剤付きのものを選べば、失敗リスクも少なく、賃貸住宅でも応用可能です。
④ 背面カップボードの壁にアクセントクロスや板貼り
キッチンの背面、カップボードの設置される壁面は、実は視線が集まりやすい重要部分です。
ここにアクセントとなるクロスやウッドパネルを使うことで、空間に奥行きと個性が生まれます。
人気なのは、ヘリンボーン柄、くすみカラー、モルタル調など。施工は業者に依頼しても1万円前後、自分で貼ればさらに安価で済みます。
⑤ 水栓をデザイン重視の製品に交換
標準仕様の水栓は、機能的ではありますが、やや生活感のある無機質なデザインが多めです。
これをLIXILやGROHEなどのハイデザイン水栓に差し替えるだけで、キッチンの印象がガラッと変わります。
スワン型やシャワー切替機能つき、ブラックや真鍮色など、選択肢も豊富です。工賃込みで3万〜5万円程度かかりますが、長期的に見れば満足感は非常に高いパーツといえます。
⑥ 吊戸棚をつけない、あるいは撤去
一条工務店では標準で吊戸棚がついていることが多く、収納力はありますが、空間が閉塞的に見えることがあります。
そこで「吊戸棚を最初から付けない」「思い切って外す」という選択をする施主も少なくありません。天井までスッキリと見通せるようになり、抜け感とスタイリッシュさが増します。
収納が不安な場合は、背面に背の高いカップボードを活用すると良いでしょう。
⑦ 天板に撥水・艶出し加工を自分で施す
キッチンの天板(ワークトップ)は、使用感が出やすい場所のひとつです。
市販の撥水コーティング剤や艶出しスプレーを使えば、手軽に見た目のリフレッシュが可能です。
特に人工大理石の天板におすすめで、光沢がよみがえり、汚れもつきにくくなります。費用は2,000円〜5,000円前後になります。
定期的にメンテナンスすることで、見た目と実用性をキープできます。
見た目だけじゃない!使いやすさの工夫で後悔を防ぐ
キッチンは毎日使う場所だからこそ、見た目の良さだけではなく使いやすさが非常に重要です。
実際に暮らし始めてから「こうしておけばよかった…」という後悔が出やすいのもキッチンまわり。
ここでは、一条工務店のキッチンでありがちな後悔ポイントと、その具体的な対策をわかりやすく紹介します。
キッチンの高さが合わず、腰や肩に負担がかかる
一条工務店の標準的なキッチン天板の高さは90cmに設定されています。
これは、身長160〜170cm程度の人にとっては作業しやすい高さですが、身長が155cm以下の人にとってはやや高めに感じられます。
このような不快感を避けるためには、設計段階でキッチンの天板高さをカスタマイズするのがベストです。
目安としては「身長 ÷ 2 + 5cm」が最適な高さとされています。たとえば身長155cmの方であれば、約82〜83cmが理想となり、90cmではやや高すぎることになります。
現在では85cm・87cm・92cmなどの高さに対応してくれるケースも多いので、設計士との打ち合わせ時にしっかり相談しておくことが後悔を防ぐカギです。
また、キッチンを主に使う家族の身長に合わせて最適化することも大切です。
通路幅が狭くて動線が悪く、ストレスになる
キッチンは単に調理をするだけでなく、冷蔵庫や食器棚、ゴミ箱など、さまざまな設備と連携して使うスペースです。そのため、「通路幅」はとても大事な設計要素です。
よくある失敗として、キッチンカウンターと背面収納の間が狭すぎて、1人でも窮屈、2人同時に使うと「ちょっとどいて」と言わなければならないような状況が挙げられます。
また、冷蔵庫や食器棚の扉がしっかり開けられるか、ゴミ箱の取り出しやすさなども、実際に立って使うことを想定して設計しましょう。
図面上での確認だけでなく、現地のモデルハウスやショールームで体感することもおすすめです。
吊戸棚などの収納が多すぎて圧迫感が出る
一条工務店のキッチンは収納力が非常に高いのが魅力ですが、その反面「空間がなんとなく窮屈」「生活感が出やすい」という声もあります。
特に吊戸棚が天井にせり出していると、視線を遮ってしまい、キッチンが閉ざされた空間のように感じられることがあります。
収納が足りないのは困りますが、収納がありすぎることで圧迫感が生まれてしまうのもまた悩ましいポイントです。
この対策としては、思い切って吊戸棚を付けないという選択肢があります。天井までの視界がスッキリして開放感が生まれ、結果的にキッチン全体が広く、おしゃれに見えるようになります。
もちろん、収納を減らすことで使い勝手が悪くなるのは避けたいところなので、背面のカップボードや引き出し収納をしっかり活用し、「必要なものは下部にまとめる」工夫を取り入れるのがおすすめです。
最近のインテリアトレンドでは吊戸棚レスキッチンが主流になりつつありますので、見た目を重視する方には特におすすめのカスタマイズです。
性能重視でも、デザインは工夫次第でカバーできる!
一条工務店のキッチンが「ダサい」と言われるのは、明確な設計思想の裏返しともいえます。
それは性能と実用性を最優先とする姿勢です。だからこそ、デザインに関しては控えめで、選択肢が少なくなっているのです。
いうなれば質実剛健というイメージでしょうか。
しかし、これは「ダサいまま我慢するしかない」という意味ではありません。むしろ、シンプルなベースがあるからこそ、自分好みにカスタムしやすいという利点にもなります。
DIYやちょっとした工夫で、まるで別のキッチンのようにおしゃれに仕上げている施主さんも多数います。
性能とコスパを諦めず、見た目も満足できる家づくりのヒントとして、この記事が参考になれば幸いです。
ぜひ、気になった改善策から一つでも試してみてください。
『【後悔したくない人必見】一条工務店のキッチンはダサい?原因と7つのデザイン改善術を徹底解説!』要点まとめ
- 一条工務店のキッチンは性能重視設計でデザイン性が抑えられている
- 標準仕様ではカラーや素材の選択肢が少なく自由度が低い
- SNSでは「地味」「生活感が強い」といった声が散見される
- 他社キッチンと比較すると、インテリア性の面で差がある
- パナホームやセキスイハイムはデザインの自由度が高い
- スマートキッチンはシンプルで無難なデザインが特徴
- グレイスキッチンは鏡面仕上げや石目調など高級感がある
- 見た目改善には後付けの照明やリメイクシートが有効
- 取っ手や水栓の交換によって印象を大きく変えられる
- 背面壁のアクセントクロスで空間に奥行きが生まれる
- 吊戸棚を外すことで開放感とスッキリ感を演出できる
- 天板へのコーティングで見た目と実用性を同時に向上
- 天板の高さは身長に応じて調整することで疲労を軽減できる
- 通路幅は最低でも80cm以上、理想は100〜120cm以上が快適
- 収納過多による圧迫感には吊戸棚レスの選択が有効
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