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タマホームの全館空調は必要?換気システムの選び方・費用・メンテナンス解説

タマホームの全館空調は必要?換気システムの選び方・費用・メンテナンス解説 タマホーム
注文住宅のソコが知りたい・イメージ

タマホームでの家づくりを検討する中で、「全館空調」という快適そうな響きに興味を持っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際にどのような設備なのか、費用はどれくらいかかるのか、そして自分たちの暮らしに本当に必要なのか、疑問は尽きないものですよね。

実は、タマホームにおける室内の快適性を考える上で、全館空調と深く関わる「24時間換気システム」の理解が不可欠です。

この記事では、タマホームで選択可能な換気システムの種類から、それぞれのメリット・デメリット、気になるコストやメンテナンス方法まで、専門的な情報を分かりやすく解説していきます。

記事のポイント
  1. タマホームで選べる換気システムの種類と特徴
  2. 第一種換気と第三種換気のメリット・デメリット
  3. 導入費用や電気代などのランニングコスト
  4. 日々のメンテナンス方法と注意点
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タマホームの全館空調を支える換気システム

タマホームの全館空調を支える換気システム

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タマホームの室内環境を快適に保つためには、冷暖房設備だけでなく、家全体の空気を計画的に入れ替える「換気システム」が重要な役割を担っています。

ここでは、タマホームが提供する空調システムの基本的な考え方から、標準仕様、そして主力商品である「大安心の家」で採用されている設備、さらに換気システムの具体的な種類まで、その全体像を詳しく見ていきましょう。

タマホームの空調システムの概要

タマホームの空調システムは、単に各部屋にエアコンを設置するという考え方にとどまりません。

現在の住宅は、省エネ性能を高めるために高気密・高断熱化が進んでおり、計画的な換気を行わないと室内の空気がよどみ、汚染物質が溜まりやすくなるためです。

このため、2003年の建築基準法改正により、全ての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。

タマホームの空調システムは、この24時間換気システムをベースに、家全体の空気質を管理し、冷暖房効率を高めることを目指しています。

言ってしまえば、建物全体を一つの大きな空間として捉え、その中を常に新鮮で快適な温度の空気が循環する状態を作り出すのが基本的なコンセプトです。

したがって、タマホームで快適な住環境を実現するためには、どの換気システムを選ぶかが非常に大切な要素となります。

換気システムが効率的に機能することで、エアコンの負荷を軽減し、結果的に省エネで健康的な暮らしにつながります。

タマホーム換気システムの標準仕様

タマホーム換気システムの標準仕様

タマホームでは、建築する商品のグレードや地域によって、標準で採用される換気システムが異なります。

例えば、「木麗な家」のようなコストを抑えた商品プランでは、一般的に「第三種換気システム」が標準仕様となっていることが多いです。

これは、シンプルな構造で初期費用を抑えられるため、多くの住宅で採用されている方式です。

具体的には、排気のみをファン(機械)で行い、給気は壁に設けられた給気口から自然に行う仕組みになっています。

一方で、上位グレードの商品や特定のキャンペーン、地域限定仕様などでは、「第一種換気システム」が標準となる場合があります。

どちらのシステムが標準仕様になるかは、契約時の商品内容によって変動するため、事前の確認が不可欠です。

もし、希望する換気システムが標準仕様と異なる場合でも、多くはオプションとして変更することが可能です。

このため、ご自身のライフスタイルや予算、そして家を建てる地域の気候などを総合的に考慮し、最適なシステムを選択することが後悔しない家づくりの鍵となります。

大安心の家で採用される換気設備

大安心の家で採用される換気設備

タマホームの主力商品である「大安心の家」では、より快適な室内環境を実現するため、高性能な「第一種換気システム」が標準で採用されているのが一般的です。

具体的には、熱交換機能を備えた全熱交換型の換気システムが搭載されることが多いです。

このシステムは、室内の汚れた空気を排出する際に、その空気が持つ熱と湿度を回収し、新たに取り込む外気に移してから室内に給気する仕組みです。

これにより、冬は冷たい外気を室温に近づけてから取り込み、夏は暑い外気を涼しくしてから取り込むことができます。

その結果、冷暖房のエネルギーロスを大幅に削減し、月々の光熱費を抑える効果が期待できます。

また、高性能フィルターを通じて給気されるため、花粉やPM2.5といった外気の汚染物質の室内への侵入を防ぎ、空気清浄機のような役割も果たしてくれます。

このように、「大安心の家」では、単に空気を入れ替えるだけでなく、エネルギー効率と空気の質の両方に配慮した、グレードの高い換気設備が標準となっている点が大きな特徴です。

第一種換気システムの詳細な仕組み

現在、高気密・高断熱住宅で主流となっているのが「第一種換気システム」です。

この方式は、給気と排気の両方をファンによる機械動力で行うのが最大の特徴です。

機械で強制的に空気の流れをコントロールするため、外部の天候や風の強さに左右されず、常に安定した計画的な換気が可能となります。

特に注目すべきは、多くの第一種換気システムに搭載されている「熱交換機能」です。

熱交換機能のメリット

前述の通り、熱交換機能は、排気する空気から熱を回収し、給気する空気に移すことで、室内の温度変化を最小限に抑えます。

例えば、冬に室温20℃、外気温0℃の状況で熱交換率が80%のシステムを使用した場合、単純計算で16℃に温められた空気が給気されることになります。

これにより、冷暖房の負荷が大幅に軽減され、高い省エネ効果を発揮します。

デメリットと注意点

一方で、第一種換気システムにはいくつかの注意点も存在します。

まず、給排気ともに機械で行うため、第三種換気に比べて初期導入費用やランニングコスト(電気代)が高くなる傾向があります。

また、熱交換器ユニットやダクトの定期的なメンテナンスが不可欠で、フィルター清掃などを怠ると性能が低下したり、カビの発生源になったりする可能性も否定できません。

住宅では稀な第二種換気とは

換気システムには「第二種換気」という方式も存在しますが、これは一般の住宅で採用されることは極めて稀です。

第二種換気は、給気のみをファン(機械)で行い、排気は排気口から自然に行う仕組みです。

この方式の最大の特徴は、室内が常に外気よりも気圧の高い「正圧」の状態に保たれることです。

室内の気圧が高いと、ドアや窓の隙間から外気が侵入しにくくなるため、チリやホコリ、汚染物質が室内に入り込むのを防ぐ効果があります。

このような特性から、第二種換気は手術室やクリーンルームなど、特に清浄な環境が求められる特殊な施設で主に利用されています。

住宅で採用されない主な理由としては、いくつかのデメリットが挙げられます。

まず、常に室内の空気を外に押し出そうとする力が働くため、壁の中などで結露が発生しやすくなるリスクがあります。

また、排気が自然任せであるため、計画的な換気経路の設計が難しいという点も住宅には不向きと考えられています。

したがって、タマホームをはじめとする一般的なハウスメーカーで家を建てる際に、この第二種換気が提案されることはまずないと考えてよいでしょう。

第三種換気はシンプルな構造が特徴

「第三種換気」は、多くの住宅で採用実績のある、非常にポピュラーな換気方式です。

このシステムは、トイレや浴室に設置された換気扇(ファン)で室内の空気を強制的に排気し、各部屋の壁に設けられた給気口から新鮮な外気を自然に取り入れるという、シンプルな仕組みで成り立っています。

給気は自然の力に任せるため、第一種換気のように複雑なダクト配管や熱交換ユニットを必要としません。

第三種換気のメリット

このシンプルさこそが、第三種換気の最大のメリットと言えます。まず、設備が単純なため、第一種換気システムに比べて初期導入費用を大幅に抑えることが可能です。

また、稼働させるファンが排気側にしかないため、消費電力が少なく、月々の電気代といったランニングコストも安価です。

メンテナンスに関しても、基本的には給気口のフィルターと排気ファンの清掃が中心となり、比較的容易に行える点も魅力です。

デメリットと注意点

一方で、デメリットも存在します。最も大きな点は、熱交換機能がないため、外の空気がそのままの温度で室内に入ってくることです。

これにより、冬場は給気口の近くで冷気を感じやすく、暖房効率が低下する可能性があります。

逆に夏場は熱い空気が直接入ってくることになります。この「24時間換気が寒い」と感じる原因の多くは、この第三種換気の特性によるものと考えられます。

第一種、第二種、第三種の特徴や利点・欠点の一覧表

換気システムの種類 仕組み 主な利点 主な欠点
第一種換気 給気と排気の両方を機械(ファン)で行う。多くの製品で熱交換機能を持つ。
  • 天候に左右されず安定した計画換気が可能
  • 熱交換により冷暖房のエネルギーロスを削減できる
  • 高性能フィルターで花粉やPM2.5の侵入を防げる
  • 初期導入費用が高い
  • 電気代などのランニングコストが他に比べて高い
  • 定期的なフィルターやダクトのメンテナンスが不可欠
第二種換気 給気のみを機械で行い、排気は自然に行う。室内が正圧になる。
  • 室内の気圧が高まり、外からの汚染物質や塵の侵入を防ぐ
  • クリーンルームなど特に清浄な環境が求められる施設で有効
  • 壁内結露のリスクが高まる
  • 計画的な排気経路の設計が難しい
  • 一般住宅での採用は極めて稀
第三種換気 排気のみを機械で行い、給気は自然給気口から行う。
  • 構造がシンプルで初期導入費用が安い
  • 消費電力が少なく、電気代などのランニングコストを抑えられる
  • メンテナンスが比較的容易
  • 熱交換機能がなく、外気がそのままの温度で入ってくる
  • 冬場に給気口付近で寒さを感じやすい(コールドドラフト)
  • 冷暖房効率が低下しやすい

タマホームで全館空調を導入する際の注意点

タマホームで全館空調を導入する際の注意点

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快適な住環境を目指してタマホームの換気システムを選ぶ際には、その種類だけでなく、実際の運用に関わる様々な側面に目を向けることが大切です。

ここでは、導入時にかかる初期費用や日々の電気代、冬場に「寒い」と感じる問題の対策、そして長く快適に使い続けるためのメンテナンス方法まで、具体的な注意点を掘り下げて解説します。

初期費用と換気システムの電気代

換気システムの導入を検討する際、多くの方が気になるのがコスト面でしょう。

初期費用とランニングコストである電気代は、選択するシステムによって大きく異なります。

一般的に、シンプルな構造の「第三種換気」は初期費用が安く、オプションで「第一種換気」に変更する場合は、数十万円程度の追加費用が発生することが多いです。

これは、熱交換ユニットや家中に空気を送るためのダクト配管工事などが必要になるためです。

一方、ランニングコストである電気代については、単純なファンの消費電力だけを見ると第三種換気の方が安価です。

第三種換気の電気代は月に数百円程度と言われています。

対して、給排気両方にファンを使い、熱交換ユニットも稼働させる第一種換気は、月に1,000円から2,000円程度の電気代がかかる場合があります。

ただし、ここで考慮すべきは家全体のトータルの光熱費です。

第一種換気は熱交換によって冷暖房のエネルギーロスを防ぐため、エアコンの電気代を節約できるという大きなメリットがあります。

ですので空調の全体的なコストで考えれば、第一種のほうがあきらかに有利です。

換気システムの電気代だけで判断するのではなく、冷暖房費まで含めた年間トータルの光熱費で比較検討することが判断を間違えないポイントです。

換気システムの種類 初期費用 換気システムの電気代(月額目安) 冷暖房費への影響
第一種換気(熱交換型) 高い 約1,000円~2,000円 削減効果が大きい
第三種換気 安い 約150円~500円 削減効果は小さい

24時間換気が寒いと感じる原因

24時間換気が寒いと感じる原因

「24時間換気システムを稼働させていると冬場に寒い」という声を聞くことがあります。

この寒さを感じる主な原因は、換気システムの種類と住宅の気密・断熱性能に関係しています。

特に、外気をそのまま取り込む「第三種換気システム」の場合、冬の冷たい空気が給気口から直接室内に入ってくるため、窓際や給気口の近くでひんやりとした空気の流れ(コールドドラフト)を感じやすくなります。

これが「寒い」と感じる直接的な原因です。

一方、「第一種換気システム」であれば、熱交換機能によって外気を暖めてから室内に取り込むため、第三種換気に比べて寒さを感じにくくなります。

それでも寒いと感じる場合は、住宅自体の気密性や断熱性に問題がある可能性が考えられます。

例えば、家の隙間が多い(C値が大きい)と、計画外の場所から冷気が侵入し、換気システムが想定通りに機能しません。

したがって、寒さ対策としてはまず熱交換機能を持つ第一種換気を選ぶことが有効です。

それに加えて、タマホームが提供する断熱材のグレードアップや、気密性を高める施工を検討するなど、住宅本体の性能を高めるアプローチが根本的な解決策となります。

掃除フィルターとフィルターの購入方法

24時間換気システムを長期間にわたって正常に機能させるためには、定期的なフィルターの掃除が不可欠です。

フィルターがホコリや汚れで目詰まりを起こすと、換気量が低下し、計画通りの空気の入れ替えができなくなります。

それだけでなく、汚れたフィルターはカビや雑菌の温床となり、かえって室内の空気を汚してしまう原因にもなりかねません。

そのため、メーカーが推奨する頻度(通常は数ヶ月に1回程度)で清掃を行うことが大切です。

フィルターの掃除方法

掃除の方法はシステムによって異なりますが、基本的には給気口や排気口のカバーを外し、フィルターを取り出して掃除機でホコリを吸い取るか、軽い汚れであれば水洗いをします。

特に第一種換気システムの場合は、本体ユニットに設置されている高性能フィルターや防虫フィルターの清掃も必要です。

フィルターの購入

フィルターは消耗品であり、洗浄しても汚れが落ちなくなったり、破損したりした場合は交換が必要です。

フィルターの購入方法としては、主にタマホームのアフターサービスや、換気システムを製造しているメーカー(パナソニックなど)の公式オンラインストア、あるいは家電量販店やホームセンター、AmazonなどのECサイトが挙げられます。

純正品は価格が高めですが、性能が保証されている安心感があります。

一方、ECサイトなどでは比較的安価な互換品が見つかることもありますが、サイズや性能が適合するかを十分に確認してから購入する必要があります。

トイレに個別の換気扇は必要か?

トイレに個別の換気扇は必要か?

第一種換気システムを導入する場合、「トイレに個別の換気扇は必要なのだろうか?」という疑問が生じることがあります。

タマホームの仕様では、第一種換気システムがある場合、トイレに個別の換気扇が標準で付いていないケースも見られます。

これは、第一種換気システムの排気口がトイレや洗面所などの臭いや湿気が発生しやすい場所に設置され、家全体の換気計画の中で汚れた空気を効率的に排出するように設計されているためです。

理論上は、24時間稼働している第一種換気の排気能力で、トイレ使用後の臭いも時間と共になくなっていくと考えられます。

しかし、多くの人が気になるのは「使用直後の急な臭いを素早く排出したい」という点でしょう。

24時間換気はあくまで緩やかに空気を入れ替えるシステムであり、従来の換気扇のようにスイッチ一つで強力に排気するほどの即効性はありません。

そのため、来客時や家族が連続してトイレを使用する場面などを想定すると、臭いに敏感な方や即時性を重視する方は、オプションで個別の換気扇を追加設置しておく方が安心感を得られるかもしれません。

最終的には、ご自身のライフスタイルや臭いの感じ方を考慮して判断することが求められます。

『タマホームの全館空調は必要?』総括

この記事では、タマホームの全館空調を支える24時間換気システムについて、その種類から運用方法、注意点までを網羅的に解説しました。

快適な住環境を実現するためには、ご自身のライフスタイルや予算、そして地域の気候に合わせた最適なシステムを選択することが何よりも大切です。

以下に、後悔しないための選択のポイントをまとめます。

  • タマホームの快適性は全館空調というより24時間換気システムの理解が鍵
  • 住宅の換気システム設置は2003年の建築基準法で義務化されている
  • タマホームでは主に第一種換気と第三種換気が採用される
  • 商品グレードや地域によって標準仕様の換気システムは異なる
  • 主力商品の「大安心の家」では高性能な第一種換気が標準の場合が多い
  • 第一種換気は給排気を機械で行い熱交換機能を持つのが特徴
  • 熱交換機能は冷暖房のエネルギーロスを減らし省エネに貢献する
  • 第三種換気は排気のみ機械で行うシンプルな構造で初期費用が安い
  • 第三種換気は外気がそのまま入るため冬場に寒さを感じやすい
  • 初期費用は第一種換気が高く第三種換気は安い
  • ランニングコストは換気扇の電気代と冷暖房費のトータルで考える
  • フィルターの定期的な掃除はシステムの性能維持に不可欠
  • 交換用フィルターはメーカー公式サイトやECサイトで購入可能
  • 第一種換気がある場合でもトイレの個別換気扇は即効性の面で検討の価値あり
  • 自身の価値観や予算を明確にし最適な換気システムを選択することが重要
この記事を書いた人
ユウスケ

1988年生まれ。共働き夫婦+小さな子どもと暮らす男。

関西のマグロで有名な大学を出て、中堅サッシメーカーに勤務。

家づくりはこれからで、妻と住宅展示場めぐりが週末の楽しみ。

住宅会社ごとの特長や選び方、悩みや気づきを発信しています。

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